「クローザー」自分の正義が強過ぎたブレンダが魅力 あらすじ、キャスト

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あらすじ

LAPD(ロサンゼルス市警察)は重大犯罪課の設立に伴い、尋問のスペシャリスト、ブレンダー・リー・ジョンソンを本部長補佐として迎える。彼女は重大犯罪課のメンバーと共に、様々な事件を解決していく。基本1話完結型の刑事ドラマ。アメリカ合衆国の警察事情に深く切り込みながら、時にコミカルに、時にシリアスに描いていく。

感想・レビュー

シーズン1から7まで、正義感はあるけれど、独善的で、警察という枠組みからはみ出してしまったブレンダ・リー・ジョンソン本部長補佐。

事件をクローズするために犯人からの自白を引き出す才能は尋常ではなく、仕事中毒で第1シーズンから第7シーズンまで犯人を捕まえるためなら手段を問わないめちゃくちゃさがありました。

けれども、その正義を追い求めるなりふり構わない罪を憎む心が、部下たちをひきつけ、一つにまとめる要因でもありました。

シーズン6でタレル・ベイラーを見殺しにした件で、ブレンダは訴えられます。タレル・ベイラーだけでなく、ブレンダには一警察官という範疇を超え続け、度が過ぎたジャッジは何度もありました。

自分の持つ正義を過信している部分は確かにあり、一個人がジャッジするにはギリギリすぎる判断や、配慮がない部分は非常に多かったです。だからこそ、いつも事件に飛び込んでいき、自分の身の安全を考慮しないで、犯人を検挙した部分はあると思うので、その正義を外野が問題視するのは難しいな、と思いました。

タレル・ベイラーを一体どうするべきだったのか、作中ではベストな答えは出ていません。保護をする、という判断が正解だったようですが、それはあくまでも、ブレンダの行った判断よりマシで、訴えられはしないための判断でしかありません。

タレル・ベイラーは結果として殺されてしまいましたが、それがブレンダの責任かどうか問うのは非常に難しいと思います。確かに殺されてしまうと予想できなかったか、という質問に、刑事という多くの可能性を考えて精査していく職業であれば、その可能性を持たないわけがないとは思います。

けれども、もう二度と誰にも過去の罪をタレル・ベイラーが問われずに生き残れたとしたら、その責任を警察は問われただろうと思います。

しかし警察も組織なので、組織を顧みない判断は問題があります。実際ブレンダは、突出した自白を引き出す能力値の高さががあったため、多少周囲から甘く見られていましたが、本当にやりかたはめちゃくちゃで、最後まで大丈夫でいられるのか心配でした。

突然情緒も不安定だったりするので、自分の過信する強い正義を持つブレンダが、かつての正義を問題だと問われたら、もう戦えないのではと心配でした。けれども最終回を見る限り、ブレンダは自分の正義が揺るがなかったのだなと思いました。

全くコメディー部分はないのに、めちゃくちゃなブレンダが最後までめちゃくちゃな行動で笑ってしまうのに、彼女の中では筋道が立っているのがわかったので泣けました。

今までを否定しないファイナルシーズンで、とてもよかったっです。そしてブレンダと真反対の価値観のシャロンが一番ブレンダのことを守ってくれたのが印象的です。

シャロンはめちゃくちゃなブレンダと違って、本当にまともな人で、チームも安心して任せられるだろうなと思いました。スピンオフにつなげるための展開ではあったと思いますが、長年見てきたファンとしては納得のできる終わり方でよかったです。(かしわもち)

キャスト

キーラ・セジウィック
J・K・シモンズ
コリー・レイノルズ
G・W・ベイリー
トニー・デニソン
ロバート・ゴセット
マイケル・ポール・チャン
レイモンド・クルス
ジョン・テニー

PVなど無料動画

作品について

監督:
公開:2005年6月13日~2012年8月13日

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