「ニュートリックス」退職デカの事件簿、年をとるのも悪くない

海外ドラマ

ニュートリックスは、イギリスBBC制作で11年続いたドラマです。スコットランドヤードのエリート女性警部が、中華街での人質救出作戦でかなり笑える失敗して降格として退職した刑事を集めて、未解決事件を扱う、UCOSという部署を開設し任されることになりました。

この女性警部サンドラは、男前ですごい強気のお姉さんですが、元上司で退職したジャックに相談して公募したなかで、問題はあるけど有能な元刑事を雇い、UCOSが出来ました。おじさんたちは、未解決事件のファイルを見ながら、あの年はどうのこうの、あの事件はどうのと色々思い出しながら再捜査するんですね。そして解決する、みんなかなり有能なんですよ。

サンドラの元上司ジャックは、奥さんが交通事故で亡くなった、実は殺されたのですが、自宅の庭に遺灰を埋めて毎晩お酒を飲みながら語り掛けるという、ちょっと変わった人です。

ブライアンという、ものすごく不気味な顔をしたおじさん刑事は、アルコール依存症克服中で、サヴァン症候群のように記憶力抜群です。愛妻家なんだけど、奥さんの好きなものすら知らないという極端な仕事中毒です。

ジェリーという元刑事は、3回結婚して離婚、元奥さんや娘さんは全員仲が良くて孫も生まれたという、賑やかな女好きの人です。ときにやり過ぎる彼らの手綱を締めるところは締めて、上司の副警視にはきちんと彼らを庇うサンドラは、なかなか有能な人です。

このドラマはシリアスなところもありますが、コメディー要素もたっぷりあり、とても楽しいです。最初の頃は、サンドラが降格となった事件で、突入した現場で吠える大型犬を撃って殺しちゃったので、中華街でみんなでご飯を食べてるときに、あの人よ、犬殺しとか言われたりして笑えました。

また、ドラマとか映画って、食事のシーンはあるけど、あまり本気で食べることはありません。なぜかというと、何度も同じシーンを、あちらのカメラから撮り、今度はこちらのカメラから撮影という感じで、何度も同じシーンを撮って編集していると、コップのビールや水を飲むシーンなんて、編集で減り具合とかおかしくなっているのがわかるでしょう。

お皿に乗っている食べ物もそういう具合で減らないように気を使っていることと、セリフを言うのに口に物が入っているとしゃべれないからというのが最大の理由だと思います。動画の面白シーンで、サンドイッチを豪快にがっついていたけど、肝心のセリフのときにしゃべれないのどに詰まりそうになって、というのを見たことがありますからね。

でも、このニュートリックスは違う、食べるシーンが多くて、サンドラも他の人もけっこうがつがつと思い切り食べているのが、見ていて楽しいです。また、イギリスらしく、仕事が終わると必ずパブへ行ってビール飲んでるのも楽しそうでしたね。このドラマは11年続いて、最後の方はレギュラーも交代しましたが、オリジナルのメンバーに負けずおもしろかった。やはり女性上司のサーシャは男前で、イギリス人女性って強いなと思ったものです。/ニコ

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